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「初宮参り」とは、親子共々出産という大事を、神さまのご加護によって無事に終えたことの奉告と子供の健康とすこやかな成長を祈り、そして今後のご加護をお願いするために神社へ参拝する人生儀礼の一つです。
地方により多少違いがあるようですが、普通は男児が生後三十二日目、女児が三十三日目に参拝するのが習わしです。
何日目というのは一つの基準ですので、一つの目安として、赤ちゃんの健康を第一に考え、天気の良い暖かい日を選んで参拝すればよろしいと思います。
一般には、子供に祝い着を着せ、夫の母(姑)が抱くのが習慣になって居ます。祝い着は、男児が黒地の紋付きで、女児は友禅の晴れ着が伝統的です。かつては、祝い着を妻の実家が調達していましたが、最近ではそういった古い慣習にこだわらず、ご夫婦、ご両親と相談してお決めになれば良いと思います。
生後百日から百二十日頃には、赤ちゃんに初めてものを食べさせる(真似をする)「お食物め」の儀式を行います。赤飯、焼き魚、吸い物などを小さな器に盛って揃え、そしてこの時にご飯を一粒だけでも食べさせます(一粒祝い・一粒食い)。また、ちょうど歯が生える時期でもあるので歯が固くなるようにとの願いから、小石を添えることもあります(歯固め)。この小石は、赤ちゃんが健康に育ち一生食べ物に困らず幸せに暮らせますようにとの願いを込め、儀式の後に神社へ奉納したり、神棚にお供えするしきたりもあります。